トップページ/ニュース 性の多様性に理解を深める 保健センターがオンラインで講演会

名古屋大学附属病院の松尾かずな医師「LGBTQの学生が相談しやすい環境を整えて」

  • 天白キャンパス共通講義棟北の教室からオンラインで聞き入る大学関係者 天白キャンパス共通講義棟北の教室からオンラインで聞き入る大学関係者

保健センターは4月15日、天白キャンパス共通講義棟北の教室を拠点に、「性の多様性について」の講演会をオンラインで開催しました。20人が参加しました。

名古屋大学医学部附属病院泌尿器科の松尾かずな医師がオンラインでLGBTQについて用語解説から問題点までを幅広く概説しました。

LGBTQとは、レズビアン(女性の同性愛者)、ゲイ(男性の同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(生まれた時の性別と自認する性別が一致しない人)、クエスチョニング(自分自身の性別を決められない、分からない、または決めない人)など、性的マイノリティーの総称です。

松尾医師は、日本のLGBTQ層の割合が8.9%と、11人に1人いることを紹介。それは左利きの人の割合や、佐藤さんから小林さんまで日本人の多い姓のベスト8の人口比とほぼ同じ、という身近なたとえを挙げました。

しかし、誰にもカミングアウト(表明)していない当事者は多く、まだまだ安心してカミングアウトできる環境ではないと指摘。一方で、カミングアウトすると自殺未遂率が高まる現実もデータで示しました。

LGBTQへの対応の仕方としては、①多様な性について知る②習慣?常識を変える③理解者を増やす-の3ステップを提唱しました。

質疑応答で職員としての対応の仕方を問われると、松尾医師は「本人が相談しやすい環境を整えること」と明快に答えていました。

講演会の中身は後日、動画配信で見ることができます。

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